すべてやり遂げて、

もう終わりを迎えるだけ。


体もそう、

うったえていた。


「やっぱりだめだ…。」


手で顔を覆った。


涙が手につく。


「やっぱり家族の顔…
見れない…。
涙が耐えられない……。」


大切な家族とも

長くいられない。


それがどんどん鮮明に

理解されていく。


わかってるはずったのに、

鮮明になるごとに

心が締め付けられる。


全部…。


全部が自分の手から

離れていく…。


それが、

目に映るようになってきた……。