書き上げた一枚の手紙を

きれいに折った。


その手紙を机の上に置いて、

俺は眠りについた。


それから、

だいぶ寝た。


朝になっても

布団から出たくなかった。


昼を過ぎても、

日が暮れ始めても……。


夜になった時、

重たいままの体を起こした。


部屋を出て、

リビングに向かった。


「修…。」


家族が俺に

声をかけてきた。


俺のことを

心配してくれていたみたいだった。