廊下にはみんなの声が

響いていた。


こんなに大人数で帰るのは、

どれくらいぶりだろう。


みんな都合とかあるはずなのに、

俺のために。


本当に嬉しかった。


「修!!」


隣で一輝が

俺の名前を呼んだ。


「一輝、どした?」


俺が聞くと、

一輝は少し考えてから言った。


「何でもない!!ははっ。」


「何だそりゃ!?」


一輝らしいな。


話す内容とか考える前に、

話しかけるなんて。