教卓から落ちそうになって

驚いている時に、

後ろからぐっと掴まれた。


「遠い顔すんなって!!」


「一輝…。」


「修がそんな風に
元気ないところは見たくねえよ。」


「朋樹…。」


俺の気持ちなんか、

バレバレなんだな。


「悪ぃな!!」


俺は顔の前で

手を合わせて、

軽く謝った。


「最後は笑って過ごすんだろ?」


一輝が微笑んで言った。


「そうだな。」


「しゃっ!!帰るぞ!!」


一輝が大きな声で言った。