外はしっかり

暗くなっているのに、

一箇所だけ

光の漏れている場所があった。


職員室の所だけ

電気がついていた。


「ふっ。」


俺は小さく笑えた。


井上先生らしいや。


俺たちがしたいように

させてくれる。


俺たちが満足するまで、

ずっと学校に

いさせてあげようとしてるんだ。


井上先生が無理を言って、

俺たちを学校にいさせてあげるように

頼んでいる姿が浮かんだ。


井上先生は

こういう先生なんだ。


俺はみんなの輪の中に戻って

もう一度、話をはじめた。