「っちょ!!一輝!!
みんな見てるから!!」
奈央が恥ずかしそうに、
顔を赤らめて
そう言っていた。
その二人のやり取りを見ていたら、
本当に笑えてきた。
朋樹も同じことをしようとして、
未紀に怒られていた。
そんな姿を見て、
教室中が笑い声に包まれた。
『ありがとな、一輝、朋樹。』
俺は心の中で
お礼を言った。
「じゃぁ、今日はこれで
帰りの会を終わりにする。
みんなで鈴木のお別れ会でもしてやれ。」
そう言って井上先生は
教室から出て行った。
井上先生が出て行くと、
みんなが俺の方にやってきた。