「一輝、目赤っ!!」


俺が一輝に言うと、

一輝は照れて横を向いた。


「うるせえっての。」


俺はそんな一輝を見ていた。


俺より少し背が高くて、

長く伸ばした金色の髪を

立たせた派手な髪型。


目にかかる前髪の奥に

赤くなった目が見える。


「教室入ろうぜ。」


一輝はそう言って、

教室の後ろの扉の方に

走って行った。


金色のきれいな髪が

さらさらと揺れていた。


「じゃぁ俺も先、教室入るわ。」


朋樹は俺に一言

そう言って、

一輝の方に向かった。