毎日夜中まで勉強し、

知らなければならない知識を

一生懸命集めた。


疲れは日に日に

募っていっても、

絶対に頭も体も

休ませなかった。


みんなの前では、

疲れとか努力とか

全部隠して、

心配をかけないように

していたらしい。


俺の病気を治す。


俺にもう一度、

悩みも何もなく

心から笑わせる。


それだけを夢見て。


知らなかった…。


朋樹は俺の親友だ。


だから何でも

知ってると思ってた……。


だけど本当は

全然知らなかった。