俺は自分の家まで歩き、

玄関のドアをあけた。


玄関のドアを開けると、

まだ家には誰も

帰ってなかった。


「ただいま……」


小さく言う俺の声だけが

家の中に響いた。


返事をする声も、

物音も何もなくて

少しさびしくなった。


だけど、

よかったって思った。


今の俺、

絶対目真っ赤になってる。


涙だって

止まらずに出てるし。


こんな顔、

家族には

絶対に見せたくない。