自分でそう言っていて 笑えてきた。 「おやすみ、綾。」 そう言って俺は もう一度、 綾の頬にキスをした。 久々に綾と並んで寝た。 いつも不安に駆られる暗い夜も、 今日だけは 幸せな気持ちで 眠りに就くことができた。 ごめんな…… ごめんな、綾……。 俺、綾に感謝してるのに、 綾を傷つけてばっかりだ……。 ちゃんと恩返しするから。 俺なりに一生懸命考えた方法で……。