「今日は楽しかったね、疲れたけど。」


俺はそう言いながら

綾の隣に座った。


「そうだね。
夜景とかすっごい綺麗だったしね。」


綾も同じように返した。


それから二人で長い間、

いろんな話をした。


学校のことだったり、

友達のことだったり。


本当にどうでもいいことを

ずっと話してたけど、

俺にとっても、

たぶん綾にとっても

かけがえのない時間だった。


しばらく話していると、

綾が俺の方に

もたれかかってきた。


どうしたのかな?


そう思って俺は

綾の顔をのぞいた。