だから、

俺はこの雰囲気に

驚きが隠せなかった。


でも、

一日その空気の中で過ごせば、

俺たちも少しづつ

その雰囲気に慣れてきて、

受験に向けて

気が引き締まった。


俺たちも前のように、

遊んだりすることも

少なくなり、

受験に向けて

真剣に勉強に取り組んだ。


そして、

新学期が始まって

長く経たないうちに

続々と入試が始まって行った。


そして最初に

一輝と奈央の受験の日がやってきた。


朝早くに俺は

朋樹と未紀と綾を誘って

一輝の家に向かった。