でも、
親が毎年必ず行かないと
うるさいから
俺は誰と行こうか考えた。
綾と行くのは……
朋樹もな……
曖昧なまま
終わらせてしまった去年を、
今年にも
引きずりたくなかったから
俺はみんなを誘うのはやめた。
だから、
半分冗談で翼を誘った。
「翼、一緒に行くか?」
「え……」
翼は黙り込み、
可哀そうな人を見る目で
俺を見つめてきた。
「友達いないの……?」
「違う!いるに決まってんだろ!?
冗談だよ!」
俺は翼の反応に
顔が真っ赤になった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…