俺は、

小説を書き終えた満足感を

かみしめながら

布団にもぐりこんだ。



だけど、


俺が伝えたかったのは

もっと他のことではないのか…?


もっと書きたいことが

あったのではないか…?


と言われたら、

自信持って


『自分が一番納得できるように書いた』


とは言えなかった。


でもいつか、

言えるようになってみせる。


俺は心の中で

堅く決めていた。


数時間して、

翼が俺の部屋に入ってきて、

俺を起こしてきた。


「修兄、初詣行かないのか?そろそろ起きろよ〜!」


「ん?ああ、」