「ん〜、疲れたなあ!!
もう2時か……」


時計の針は

いつもと変わらず、

夜中の時刻を

示しているけれど、

今日はいつもの夜とは違う。


「もう新しい年始まってるんだな〜」


俺はそう言いながら、

書き終えたノートの上に

ペンを置き、

椅子にもたれて

天井を眺めた。


「実感ないな〜!
今年で卒業して、
みんなばらばらになるのとか
全然考えられないな。」


いつも当たり前のように

していると、

その当たり前がなくなるのが

目前に迫ってきていても、

なかなか

実感できないものだった。


「明日は初詣とか行かなきゃいけないし、
とりあえず寝るか……」