そのクリスマスの夜に、

机の中を探していたら、

一冊のノートが出てきた。


俺が書いた小説の

ノートだった。


場所は思い出せなかったけど、

俺は小説を書いていたことは

覚えていた。


だから、

俺は冬休みの間に

本を書き終えようと、

毎日夜遅くまで

書き進めていた。


大晦日を過ぎ、

元日を迎えた日の夜、

俺はついに

小説を書き終えた。


ノート一冊に

細かく書き込まれた、

長い物語には

俺の気持ちと、

忘れたくない思い出が

細かく書き刻まれていた。