「これって私が教えてあげた
本とかCDの名前だ!」


綾がメモを

指さしながら言った。


「ごめん…俺覚えてないんだ……。」


俺は覚えていないことが

少しさびしかった。


「忘れちゃったなら、
もう一回教えてあげるよ!
これはね……」


そう言って綾は

俺に本やCDの話を

聞かせてくれた。


俺は綾とこうやって楽しく

話せている時間が

本当に楽しかった。


話している内容も、

二人の笑顔も

二年のあの時と

全く同じだった。


それから俺たちは

みんなで勉強をした後に、

二人でいろいろな話をした。


もしかしたら、

何か思い出すかもしれない。