教室に残された
俺と綾は
向かい合って座り、
さっきまでと変わらず
勉強を始めた。
何か話そうと思っても、
何を話せばいいのか
分からないし、
話す内容が見つからない。
今、
綾に話したいことと言えば、
『元気出したみたいで良かった。
昨日のこと、ずっと心配してた。』
ってことだけど、
今はそんなこと話せるような
雰囲気じゃないし。
俺は話す言葉が
見つからなくて
黙ったまま、
鞄から他の教科書を取り出し、
取り出した教科書を
見つめていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…