「あー!!まだご飯っ!……
私、一輝のところに行ってくる。」


そう言って、

奈央は一輝を

追いかけて行ってしまった。


「昼飯買っていって、
向こうで食うか?」


朋樹は頭を押さえ、

あきれながらそう言った。


俺たちは適当に

六人分の昼食を買うと、

朋樹たちがさっき

遊んでいた場所に向かった。


浜辺に敷かれたシートの上には、

一輝が倒れていて、

その横には

それを呆れて見ている奈央がいた。


「だめだ…
超腹減った…
マジで死ぬ…。」


一輝は小さくそう呟いていた。


俺たちが昼食をもっていくと、

一輝は喜んで起き上がった。