一輝が不満そうに話している。


「まぁ仕方ないんじゃない?
俺らも夏休みってことで
来てるんだし。」


子供のようなことを言う一輝に

俺はあきれながらそう言った。


「あ!そう言えば、
今日の夜に近くで
お祭あるって知ってる?」


奈央がお祭のチラシを

俺たちに見せながら

言ってきた。


「お~!祭、楽しそう!!」


俺たちは声をそろえて言った。


楽しみなことがさらに増え、

俺のテンションは

どんどん上がっていく。


「おし!じゃあお祭の時間まで、
海で遊ぶかー!!」


そう言って、

まだ昼食も食べていないのに、

一輝は海の方に

走って行ってしまった。