「冷たい!」


綾が笑いながら

そう言ってくる。


俺と綾は少しだけ遊んでから、

朋樹たちを探すことにした。


浜辺にはたくさんの人がいるから、

全然見つけられなかった。


お昼にもなって、

おなかがすいてきたので、

ひとまずご飯を

食べに行くことにした。


近くにあった海の家の前に

並ぼうとすると、

前の方から

俺たちを呼ぶ声が聞こえてきた。


「おー、修やっと起きたか~!
こっちこっち!」


一輝が大きく手を振って

俺たちを呼んでいた。


その姿を見た俺と綾は

一輝のもとに駆け寄った。


「夏休みだからってこともあるけど、
それにしても人すごいな~!!
思いっきり走り回ったりできないし!!」