「よしっ!」


寝癖をなんとか直せた俺は、

綾の元に駆け寄り、

綾に提案した。


「みんなのところに行こうか?」


俺のその言葉を聞いて、

綾は満面の笑みで

返事をする。


「うん!」


俺は綾の手を取り、

部屋を出た。


昨日は感動するような

幻想的な海だったが、

昼近くなった今は、

人で賑わった場所になっていて、

俺をわくわくさせた。


「走るよ!!」


俺は綾にそう言って走りだし、

海水のあたるところまで

走って行った。