「……君、修君、
起きて?朝だよ?」


俺はその言葉に

目を覚ました。


目を開けると、

目の前には綾がいた。


窓の外の太陽は

もう昇っていて、

朝というよりは、

もう昼近くなっていた。


「ん?おはよう。」


俺は寝癖ではねた髪を

押えながら、

半分寝ぼけたままで言った。


部屋を見回してみると、

朋樹と未紀の姿はなく、

俺と綾だけになっていた。


「あれ?みんなは?」


「みんななら、
もう海に遊びに行っちゃったよ?」


俺の質問に

綾はそう答えた。


その言葉に俺は、

申し訳なくなった。