部屋に着くと、
俺たちは荷物を整理しながら
ひとりづつ
お風呂に入って行った。
全員がお風呂を出た頃に、
荷物の整理も終わり、
やっとゆっくりすることが
できるようになった。
旅行で盛り上がりすぎたこともあり、
多少の疲れはあったが、
俺たちはテンションが
上がっていて、
夜中まで話し込んでいた。
1時を過ぎる頃、
いつの間にか未紀が、
あぐらをかいた朋樹の
膝の上に頭をのせて
眠っていた。
その未紀の寝顔を見て
朋樹は夕日に染まる
きれいな海を見たときと
同じような声で言った。
「天使のように可愛い寝顔だ…」
俺がその言葉に
ツッコミを入れようとしたときに、
綾が俺の膝の上に
頭をのせて、
未紀と同じように
眠ってしまった。