そして、俺の次に未紀の番がきた。
「頑張って!」
みんなが未紀に声を送る。
未紀はいつもの笑顔で
俺たちに向かって言ってきた。
「面談だよ?
頑張るとかないよ!
じゃぁ行ってくるね!」
そう言って教室を出て行った。
教室に残された俺たちはみんな、
祈るように手を合わせて
未紀の帰りを待っていた。
時間が長く感じられ、
みんなの不安も
少しづつ募ってくる。
その時、
教室の扉が勢い良く開き、
未紀が満面の笑みで
教室に入ってきた。
「このままいけば
T大学大丈夫だって!
努力がやっと実った。」
未紀は涙を流しながら
喜んでいた。
そんな姿を見て、
俺たちまで嬉しくなった。