「最近さ、
みんなすごいよな!」


俺は何でもいいから、

綾と話がしたかった。


「そうだね。
みんな目標に向かって
頑張ってるもんね。」


「うん。
忙しいけど、楽しいし。」


「私も!」


綾がそう言って

俺に笑顔を向けた。


何を話せばいいのか分からなくて、

俺は黙ってまま空を見上げた。


綾も俺の隣に座って、

同じように空を眺めている。


今日の空は

星がたくさん見えて、

本当に綺麗だった。


良かった-心からそう思えた。


「そう言えば、
修君の夢って何なの?」


しばらくの沈黙の中で

口を開いたのは綾の方だった。