「そうだね。
最近学校でしか会えなかったしね。」
「ごめんね?
こんな時間に呼び出して。」
「え?全然良いよ。
っていうより、
俺も本当は綾と二人で
話したりしたいな
って思ってたんだ。
電話くれたとき、
本当に嬉しかったよ。」
「修君、大好き!」
綾がそう言って
俺に抱きついてきた。
俺は照れながらも、
満面の笑みで綾を抱きしめた。
「綾…」
何か言おうと思ったけど、
綾の行動に
俺の頭の中は一気に
真っ白になって、
言葉が何も出てこなかった。
綾を抱きしめた腕の力をゆるめ、
俺は空を見上げた。
綾と二人で並んで座る。
学校ではいつも
隣同士で座っているのに、
二人きりだと
何故か照れてしまう。