青西公園に行くのには

そんなにも時間がかからない。


だけど、

楽しいことや嬉しいこと、

待ち遠しいことがあると

時間は本当に長く

感じられるものだった。


本を書いているときは、

時間が短いとしか思わないのに、

今は一秒が一時間にも

十時間にも感じられるほど、

長く感じられた。


それほど、

俺は綾に早く会いたかったのだった。


青西公園に着くと、

もう綾は先に来ていた。


二人で噴水の近くに座った。


そう言えば、

前にもこんなことあったな……。


あれからだいぶたったな…。


「ここでこうやって
二人で会うの久しぶりだね。」


先に口を開いたのは綾だった。