みんな目指した目標があるから
当たり前のことだけれど、
いつも一緒にいるから、
俺たちがばらばらになるだなんて
考えられないな。
俺はまだ現実を
受け止められずにいたのかもしれない。
俺は家に帰ると、
毎日日記を書きながら、
本を書いていった。
本を書いているときは、
本当に時間も忘れて
集中することができた。
毎日、
気付けば夜中になっている。
そんなことの繰り返しだった。
俺はペンを動かしながら、
今日の一輝の言葉を思い出していた。
「一年もしたら、
みんなばらばらになって、
毎日会うこともできなくなる……
か……。」
それを考えていたら、
俺たちの高校生活なんか
後から思い返してみれば、
本当に一瞬で、
本当に儚いものなんだろうな……。