教室に入ると、

予想通りもう未紀は来ていた。


もう綾と二人で勉強会をしていた。


そう。


俺たちが今日、

いつもより一時間も

早く家を出たのは

毎朝みんなで

勉強会をするためだった。


「二人とも早いな~。」


俺はそう言いながら

綾の向かい側に座った。


綾は俺に微笑んでから、

横に座る未紀に

数学を教え始めた。


朋樹も鞄から教科書を取り出し

勉強を始めた。


勉強をする三人を見て、

俺も勉強をすることにした。


みんな自分の夢に向かって

歩き出していた。