俺は家に帰ると、

今日もいつものように日記を書いた。


内容は面談のこととか、

朋樹たちとふざけ合ったこととか、

本当にどうでもいいことだけれど、

それでも俺には

忘れたくない大切なことだった。


俺は日記を

本棚にしまうと、

机の中から

ノートを取り出した。


そのノートに俺は

物語を書こうと思った。


いつか俺が

立派な作家になれるように。


俺は夢に向かって

少しづつだけど、

歩きだした。


ゆっくりと、

ゆっくりと自分の速さで。