「翼の夢ってなんだっけ?」
「ん~?教えないよ!
まぁ、今までは青西入るのが
夢だったわけだから、
あんまり真剣に決めたわけじゃないけどね。」
「ってか翼が青西受かるとか
ありえないんですけど…?」
「何がありえないだ!?
一応、中学の時は
学年一位だったんだぞ?」
「へぇ~。青西では?」
「そりゃ半分よりは
下だけどさ……。
すぐに上がっていくから良いし!」
翼ってどこからそんな自信が
湧いてくるのだろう?
俺にもあれくらいの自信があったら、
もっとすごいことやってるのかな?
「わかった、わかった。」
俺は適当に返事をして、
二階に上がって行った。
部屋に入り、
もう一度プリントを眺める。
俺、
将来とかまだ全然わかんないや…。