そんな二人を見て、
笑いながら俺は綾に聞いた。
「綾って進路希望とか決めてるの?」
「私はまだしっかりとは決めてないんだけど、
保育士になりたいなって。」
綾の進路希望を聞いて、
奈央が言った。
「綾は優しいし、
保育士さんとか向いてるよね。
それに何より、
小さい子に人気あるしね。」
俺たちは奈央の意見に
同意するかのようにうなずいた。
その時、
奈央の言葉に一輝は顔をあげて、
俺たちを指さして言ってきた。
「俺の時と明らかに態度が違う!」
「一輝ってすぐ
本気で受け止めるもんな。
冗談だって!」
朋樹のその言葉に俺たちは、
笑いをこらえることができなかった。
「一輝って子供みたいで面白いよな。」
俺がそう言うと、
奈央が俺に言ってきた。