3学期も春休みも
俺たちは変わらないまま
過ごしていた。
朋樹や一輝とは、
相変わらずふざけあってるし、
綾とは恥ずかしいくらいに仲が良い。
前みたいに、
本当に何もかもが
順調に進んでいた。
気持ち次第で、
どうにでもなるんだな。
俺は本当にそう思った。
そして、新学期。
今日は6人で学校に向かった。
新しいクラスの発表。
俺たちは緊張して昇降口へと向かった。
昇降口の周りには
もうたくさんの人が来ていて、
とても近づけそうな状況ではなかった。
だから俺たちは、
桜の木の下で座り、
人がいなくなるのを待った。