俺は次の日も、
学校でいつもと同じように綾と接した。
だけど今日は、
いつもとは違って俺が
授業中に綾の肩をつっついた。
「今度の休みって綾の誕生日だよね?
一緒に遊びに行こ?」
「うん!行く!」
綾は笑顔で返してきた。
そして綾の誕生日二日前-
俺は、
綾への誕生日プレゼントを選んでいた。
買うものは決めていた。
だから、
前から綾には内緒でバイトをして、
お金をためていた。
俺が綾に買ったプレゼントは、
シルバーのペアリングだった。
まだ、
立派な指輪は手が届かないけど
いつか必ず立派な指輪を買ってあげると誓いながら。
そして綾の誕生日前日-
俺と綾はデートに出かけた。
デートコースは初デートの時と同じにした。
でも、
最後に行くのは俺の家ではなく、
綾の家に。