俺には朋樹がいる。
俺は一人ぼっちなんかじゃない。
俺の心が、
ほんの少しだけ
軽くなったように感じた。
そして、
俺の心の中で
何かが少しだけ変わった気がした。
俺は携帯を開き、
朋樹にメールを打った。
『やっぱり、病気は治ってなかった。残念↓↓』
送信が完了すると、
すぐに返事が返ってきた。
『大丈夫だって!
そのうち、忘れたころには治ってるから!』
朋樹の言葉には、
やっぱり励まされるな。
そう思いながら
俺は朋樹に一つの相談をした。
『俺、病気のこと綾に話そうか考えてるんだ。
朋樹はどうした方がいいと思う?』
『俺は話した方が良いと思う。
これからのこともあるし、
塚本なら絶対に受け止めてくれるよ。
塚本のことはお前が一番よく知ってるだろ?
塚本はそんなことで離れていくような冷たいやつじゃねえよ!』
俺は朋樹のメールを読んで、
本当に大きな勇気を貰った。
そして、
やっと覚悟を決めることができた。