そんな人と付き合っていたい

などとは思わないだろう。


きっと、

綾や友達にばれてしまったら

綾も友達も離れていって、

俺はやがて一人ぼっちになってしまうんだ。


俺はそう考えたら、

涙が出てきてしまった。



「俺、嫌だよ…。」



俺の小さな声が

静かな部屋の中に響いた。


それを感じて、

さらに俺は寂しさや孤独感が強く、

大きく感じた。


本当に……


本当に俺は一人になってしまうんだ。


そう思ったとき、

本棚の上の写真が目に入った。


それは、

体育祭の時の写真だった。


そこに映るのは、

笑顔で肩を組み合う俺と朋樹だった。


それを見たとき、

俺は朋樹のことを思い出した。


朋樹は、

俺の病気のことを知った後でも

俺に変わらずに接してくれている。