俺は、
今日もいつものように学校に向かう。
でも、
今日からは昨日の毎日とは
違う毎日が待っている。
綾はもう、
俺の『友達』ではなく、
『彼女』なのだ。
俺は、
そう考えるだけで胸が弾んだ。
早く学校に行って、
早く綾に会いたい。
俺はそう思わずにはいられなかった。
自然と俺の歩く速さが上がっていく。
「修!歩くの速いよ!」
「悪ぃ悪ぃ!
早く綾に会いたくなって」
俺は、
普通にすらっとそう言った。
「修って正直になったな!
そう言う修も嫌いじゃねえよ!」
朋樹が俺に向かって、
そう言ってきた。
「さんきゅ!」
俺はそう返した。
確かに最近の俺は、
自分の心に正直になれている。
そのおかげで、
昨日やっと伝えることができた。