―――――何かさ、聞いた話しなんだけど…そのゲームには隠された秘密があるらしいの!!それは何だか分からないけど、すごく危険なんだって―――――

―――誰でも買える訳じゃないらしいぜ?――――

―――――康太が持ってるってゆう噂が…なんなら康太に聞いてみれば?―――


俺は香奈と春樹の言葉が頭から離れなかった。

康太…あいつに聞けば何か分かるかも…

そう思っていると、HR開始のチャイムが鳴り、それと共に先生が入ってきた。

何故か先生は、深刻そうな顔をしていた。

そしてゆっくりと口を開く。

「おはようございます。今日はみんなに報告があります…今朝、河田康太君が何者かに右足を切断されました…」

「なっ…」

康太が――――!?

そう言えば…

俺は隣の康太の席をチラッと見る。

今日は来てない…


先生は、ざわめき始めるみんなを止めるように話を進めた。


「幸い、命には別状ありませんが…意識不明の重体です。犯人はまだ見付かってないのでみんなも気をつけて下さい」

「はい」とみんなが返事をすると、先生は

「これから病院に行くのでHRはこれで終わります」

と言って教室を出て行った…