「ったく…ガキかお前は」

俺はムスっとする春樹に呆れたように言った。

それに「うるせぇ!」と、ふてくされる春樹…

そうゆうとこがガキだっつーんだよ…笑

そう心の中でツッコんでいると何かを思い出したように春樹は「あ!」と言った。

「どした?」

俺が言うと、興味深そうに春樹は聞いてきた。

「さっき、何を持ってねぇって言ってたんだ?」

「ぁあ…何かさっき香奈達が話してんの聞いたんだけど…」

俺は香奈達が話してた事を春樹に伝えた。

「ぁあ、あれっしょ?知ってるぜ♪でも…あれ、誰でも買える訳じゃないらしいぜ?」

「買えねぇって何でだよ!?何処に売ってるか知らねぇのか!?」

ゲームに人一倍詳しい春樹なら何か知ってるはずだ――――

「何?巧、何も知らねぇで欲しいとか思ってたのか?あれは何処にも売ってねぇよ」

「売ってねぇってどうゆう事だよ?」

売ってねぇのにどっからこんな噂が広まるってんだ!?

「分からねぇ…ただ、俺が聞いた話では、康太が持ってるってゆう噂が…なんなら康太に直接聞いてみれば?」

春樹はそう言って席に戻って行った――――