コントローラーを操作しなくても勝手に画面は、玄関からリビングの前、階段…康太の部屋の前までと…スムーズに進んでいく…そしてドアを開けた…


その途端――――――


何処からか、スーっと音がした。

それはゲームからではなく、俺の背後からだった…


まさか――――!?

俺は慌ててゲーム画面を見る。

「なっ…!?康太も…!?」

俺は驚いた。
画面に映る康太…そして目の前にある康太のテレビ…ゲーム画面には、俺の部屋が映っていた…

そう、康太も同じ事を考えていた。
俺を殺せば必ず勝てる事に気づいて…


康太が居て、やっと勝てると思っていたのに…


こんな展開になるとは思っていなかった…


もう、どっちが勝つのか分からない。


残りの時間で勝敗がつくのかさえも…


これからが本当の対戦だ。
果して俺は康太に勝つ事ができるのだろうか…?