ＤＥＴＨ

結局あの後俺は急いで学校に行ったが、結果はアウト。

二限目から受けるはめになった。

無論、先生にこっぴどく怒られた事は言うまでもないだろう。

そして春樹には酷く馬鹿にされた…苦笑


残りの授業を終えた俺は、渋々家に帰り、部屋へと向かう。

部屋に入るなり、鞄をその辺に放り投げベッドに寝転んだ。

「はあ…今日はマジろくな事ねぇ…」

そう言い、ふと机の上に目をやると、丁度机の端にＣＤのようなケースが置いてあった。

朝、そこには何も無かったはず…

俺はまさかと思い、体を起こしそのケースの様な物を手にした…

「そんな馬鹿な…！ありえねぇ…俺…夢でも見てんのか…!?何で…何で捨てたはずのゲームがここにあんだよ…!!!!ぁあ―…マジ訳分かんねぇ…」

俺はそれを手にしたままその場にしゃがみ込んだ…

とその時、家のチャイムが急に鳴った。

一瞬ビクッとしたが我に返って急いで玄関へと向かった。

ドアを開けようとドアノブに手をやると、再びチャイムが鳴りだした。

そしてもう一回…二回…三回…とまるで今日の朝の出来事の様に止まる事の無くチャイムは鳴り続ける…

「おいおい…勘弁してくれよ…鳴らしすぎだろ…」

手が震えてドアを開けれない。と言うより今、ドアのすぐそばに誰が居るのか確認するのが怖くて覗き穴すら見れない…

俺は無視して部屋に戻ろうとした…その瞬間


バンッ!!とドアに何かがぶつかる音がした。


恐る恐る後ろを振り返るとそこには今朝、パソコンの画面に映っていた女がドアにへばり付いていた。


「ぎゃぁぁぁぁぁあ!!」


俺は今までにない声で叫びそのまま気を失った…