寝息を立てながら、微動だにしない女。



秋の夜は寒い。



なのにワンピース1枚を着ただけの彼女。



風邪ひくだろ…。



とりあえず着ていた上着を女にかけた。



どうすっかな〜この女。



こんなとこで凍死とかねぇよな〜…。



「あれ?お客さんその娘連れ?」

「まぁそんなとこ。じゃ、出発してください」

「はいよ〜」



後先考えずに行動した。



女を抱きかかえて、自宅に連れ帰った。



俺ってバカ?



てか酔ってんのか、俺…。



見知らぬ女持ち帰るような男じゃねーし。



いまいち自分の行動が理解できてねぇ…。



「つか、コイツ軽っ‼︎」



ベットに寝かせた女は、尋常じゃねぇほど軽かった。



40kgねぇだろ…。



てか、マジなんで部屋に入れちゃってんだろ。



はぁ。



とりあえず風呂入ろう…。