「…………!!」


エズメが声にならない声を発した。目線からして、教室の血の海を見てだろう。

だから、俺はあえて言った。


「これは、お前が殺ったんだ。エズメ」


エズメは"信じられない"という表情をして、震えている。……俺の方が信じられない。

何で、エズメはあんな顔をしているんだ?
何で、俺が殺されない人なんだ。
何で、……エズメはイケメンなんだ!
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で…



俺はアイツを、エズメを憎めないだろう。


「僕が…………うぅ。そうか、じゃあ。」


じゃあなんだ?俺を殺す?自分が死ぬ?意味わかんねー。

だが、エズメが言った言葉は、俺の想像を超えた。