誰も、悪い事なんかやっちゃあァいねー。
悪い事って決めとんのは、お偉いん達なんだ。おもいっきりやりゃあいい。
……まさか、アイツにあんな事言われるとは。僕も落ちぶれたもんだ。

きっと、きっと……
きっとあんな事がなきゃ、こんな気持ちには……。いや、言い訳だな。
「なにも、なにも無かったみてーに……っ」
あぁ。アイツが騒いでる。ははっ、ゴメン。結局名前、覚えられなかったよ。 
「無かったみてーに、死んでいくなよ……!!」
でも、アイツはしっかりと僕の名前覚えててくれた。唯一のヒトだよ。
「どこだっ!!!エズメェエエエェ!!!」