「ななななな……あんた何言ってんのっ!?!?」

「だってよ~、今まで全く女を寄せ付けなかった水沢先輩が最近姉ちゃんと年中一緒にいるってんで、付き合ってるんじゃないかってすげー噂になってるぜ?」

「はい~……!?」



そんなこと微塵も考えていなかった私には、まさに寝耳に水な話である。


そもそも、なぜ『一緒にいる=付き合っている』になるのかが私には全く理解できない。



「べべべべべつに、ちょっと色々協力してもらってるだけで、特に付き合ってるとかそんなんじゃないしっ!」

「え~?」



焦りまくる私が早口でまくしたてる。



「じゃぁ姉ちゃんは、水沢先輩に気があるわけじゃないんだ?」

「っ!?」



翔太の言葉に、またしても潤君の笑顔が頭に蘇った。