「―― ……それで、いったい俺は何をしたらいいんだ?」



改めて私の自己紹介を簡単に済ませた後、堪りかねたのか潤君のほうから本題に切り込んできた。


「そ、それなんだけど……」

「実は……」と申し訳なさから伏し目がちに口を開く。


「私も今まで散々色々試してみたんだけど、何をやっても全然だめで……。自分でも何をしたらいいかよくわからないの……」


頼んでしまった手前せめて協力してもらう具体的な内容くらい考えておかないと、と夕べ一晩中頭を捻ったのだが、自分で考えてすぐ思いつくようなことはみんな試してしまったため、何も案が浮かばなかったのが本音だった。


一瞬驚いた表情をした潤君も「そうか……」とつぶやいた後は腕組みをし、難しい顔をしたままずっと何事か考え込んでいる。