桂馬も不安を感じたんだろう、勝家さんには後日連絡しようということにして、その後はこの話に触れるのはやめた。
この話題を敢えて避けるように、いつも通りにたわいもない話をして過ごすことになった。あんなに楽しみにしていた今日が、一気に色褪せてしまった。
「またな。―-千夏、絶対にひとりで何かするなよ。帰ってよく考えてから、また連絡するからな」
そんな言葉を残して桂馬は帰っていった。桂馬が言ったように、近いうちにふたりで、そう思ったけれど勝家さんの事が気になって仕方のない私は、夜になってついつい勝家さんの携帯に連絡をしようとした。
「……あれ?登録していたはずなのに、勝家さんのアドレスが電話帳から消えてる。間違って消しちゃったのかな?」
不思議なことに勝家さんからの例のメールも消えてしまっていた。おかしい。やっぱり何かがおかしい。勝家さんになにかあったに違いないと確信した。
手掛かりは桂馬とメモに書き写したこのURLのみ。勝家さんがくれた唯一の手掛かり。捨てずに大事に残しておいたメモもしばらく見つめたあと、私は決心した。
「よし、この人に私も連絡してみるしかないよね」
何もするな、と言っていた桂馬の顔が思い浮かんだけれど、勝家さんへの心配の方が勝って連絡してみることにした。約束を破ってごめんね。心の中で桂馬に謝罪した。
この話題を敢えて避けるように、いつも通りにたわいもない話をして過ごすことになった。あんなに楽しみにしていた今日が、一気に色褪せてしまった。
「またな。―-千夏、絶対にひとりで何かするなよ。帰ってよく考えてから、また連絡するからな」
そんな言葉を残して桂馬は帰っていった。桂馬が言ったように、近いうちにふたりで、そう思ったけれど勝家さんの事が気になって仕方のない私は、夜になってついつい勝家さんの携帯に連絡をしようとした。
「……あれ?登録していたはずなのに、勝家さんのアドレスが電話帳から消えてる。間違って消しちゃったのかな?」
不思議なことに勝家さんからの例のメールも消えてしまっていた。おかしい。やっぱり何かがおかしい。勝家さんになにかあったに違いないと確信した。
手掛かりは桂馬とメモに書き写したこのURLのみ。勝家さんがくれた唯一の手掛かり。捨てずに大事に残しておいたメモもしばらく見つめたあと、私は決心した。
「よし、この人に私も連絡してみるしかないよね」
何もするな、と言っていた桂馬の顔が思い浮かんだけれど、勝家さんへの心配の方が勝って連絡してみることにした。約束を破ってごめんね。心の中で桂馬に謝罪した。