今日は毎週金曜恒例の放課後デート。デートといっても、高校生の私たちに頻繁にどこかに出掛けるような経済力はなくて、今日もいつものようにファミレスでおしゃべり。
委員会の仕事をしていた桂馬を、1人で教室で待っていたから、半年も前のことを思い出したのかもしれない。
1人、教室、桂馬。その条件で思い出すのはやっぱりあの日だから。
ご飯を食べながら話をしたり、家でまったりと過ごしたり、のんびりとしたデートばかり。
たまにはもっとどこかに行きたいなとは思うけど、こんなまったりな雰囲気も嫌いじゃない。むしろ、こっちの方が私は好きかもしれない。
「今度、和樹たちが一緒に遊園地にでも行こうってさ。どうする?」
ドリンクバーのジュースをだらだらと飲みながら、桂馬が言う。さっきから、グラスの中の氷を、ストローでくるくるとまわす様子が気になって仕方がない。和樹君たちとダブルデートって事か。本当は二人きりがいい、けれどはっきり言えない弱虫な私は曖昧に笑うことしか出来ない。
和樹君たちカップルが嫌いなわけではない。むしろ、好きの部類に入る。けれど、この場合は気が乗らない。
「……いいよ」
本当の気持ちは押し込めて、うんと頷いた。二人で出かける口実になるのなら……そう言い聞かせた。
委員会の仕事をしていた桂馬を、1人で教室で待っていたから、半年も前のことを思い出したのかもしれない。
1人、教室、桂馬。その条件で思い出すのはやっぱりあの日だから。
ご飯を食べながら話をしたり、家でまったりと過ごしたり、のんびりとしたデートばかり。
たまにはもっとどこかに行きたいなとは思うけど、こんなまったりな雰囲気も嫌いじゃない。むしろ、こっちの方が私は好きかもしれない。
「今度、和樹たちが一緒に遊園地にでも行こうってさ。どうする?」
ドリンクバーのジュースをだらだらと飲みながら、桂馬が言う。さっきから、グラスの中の氷を、ストローでくるくるとまわす様子が気になって仕方がない。和樹君たちとダブルデートって事か。本当は二人きりがいい、けれどはっきり言えない弱虫な私は曖昧に笑うことしか出来ない。
和樹君たちカップルが嫌いなわけではない。むしろ、好きの部類に入る。けれど、この場合は気が乗らない。
「……いいよ」
本当の気持ちは押し込めて、うんと頷いた。二人で出かける口実になるのなら……そう言い聞かせた。