寂しくて、寂しくて、寂しくて堪らない。恐くて、恐くて、恐くて堪らない。


沙耶ちゃん和樹君との遊園地ダブルデートから帰って、お父さんとも今日の話をして、ずっと笑って過ごした後に、楽しかったなとベッドに入ったのに。1人になると急に不安が襲ってくる。


もし彼がいなくなったら、この楽しくて充実した日々が変化してしまったら……そんなことばかりを考えてしまう。


楽しかったからこそ、その反動は大きい。


大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら、不安に耐えながら眠った。いい加減に慣れないと、私が壊れてしまいそう。


【おやすみなさい】


握り締めたケータイから、桂馬へとメールを送ると、すぐざま返信がきた。


その返事をみて、フッと息が漏れ、自分が微笑んでいることに気がついた。彼からの連絡にホッとした。


また明日も桂馬との日々が続くんだって、期待が大きくなったから。


彼は私の心の安定剤。そして、心の起爆剤。


私の心を良くも悪くも大きく揺さぶる存在は、桂馬しかいない。


「……また明日」


誰に言うわけでもないけれど、そう小さく呟いて、大好きなピンクを基調とした部屋で明日を迎える覚悟を決めた。


こんな充実した日々がずっと続いてくれるといいな。願望というよりも祈りに近い感情のまま、ゆっくりと夢の世界へと身を委ねていった。